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一週間 -その1-



 F4が日本進出を目前にした旧正月も近いあるうららかな日の午後、ヴァネスは柴姐に誘われて、淡水のカフェ「紅楼」で久しぶりに一緒に遅いランチをしていた。
 わざわざ淡水までやって来たのは、最近疲れ気味のヴァネスが、海や川を見たいと言ったからだ。
 高台にあって海の見下ろせるこのカフェは、休日は若いカップルや観光客でいっぱいになるが、今日は平日でランチタイムもそろそろ終わりいうこともあり、人はまばらで空席が目立っていた。
「で、最近、どう?ご兄弟は?」
 BLTを食べていた柴姐は、口元をナプキンで拭きながらヴァネスに尋ねた。
「兄弟?アメリカの?みんな元気だよ」
 ダイエット中のヴァネスは、サラダのアボガドを口に突っ込みながら応えた。
「じゃ、台湾のご兄弟達は?」
「台湾の?」
「F3よ」
 F3とは言うまでもない、ヴァネスの大切な親友であり、兄弟同然のF4のメンバー、阿旭こと言承旭、孝天こと朱孝天、仔仔こと周渝民の三人だ。
「あぁ。元気だよ、あいつらは・・・」
「あいつら、は?」
「そう。俺以外は、ってこと」
 ヴァネスは重いため息をついた。
 以前はメンバーの面倒を見ると言えば孝天の役割だった。しかし、仔仔が隣に住む様になってから、孝天はどうも子供返りをしている。いや、確かに孝天は大人っぽいところもあるが、突っ張っているだけで、本来はやんちゃで子供っぽい性格なのだ。今でも四人の仕事の時は、進行や構成を仕切ってはいるが、このバラバラの四人をまとめようという無駄な努力はついにやめたらしかった。
 阿旭は以前ほど神経質ではなくなったものの、相変わらずガラスのハートだ。年長者らしく、いつもメンバーのことを考えてくれてはいるものの、四人をまとめることは、デビュー直後には試みてみたものの、とっくに放棄している。
 仔仔は相変わらず面倒見られ好きで、面倒見させ上手。人の心の動きには敏感だが、四人で居る時、何か率先して行うということはまずない。勿論、まとめ役になろう何て気持ちはこれっぽっちもない。
 そういうわけで、最近は、まとめ役が自然とヴァネスに回って来ていた。いや、まとめ役と言うより、どっちかというと内的にはバランスを取る役、外的には三人の行動をカバーする役と言った方がいいかもしれない。
「実際、最近、一人じゃフォローしきれないよ。あいつらやることなすこと自然体過ぎで、自分たちが芸能人だとか、人に見られてるって意識が未だに殆どないんだもん」
「まぁねぇ・・・」
「それに、仲いいのはいいんだけどさ、自分たちの行動が他人からどう見えてるかとか全く考えてないし・・・」
「分かるわ・・・」
「恐ろしいのは、三人に自覚がないってことなんだよ。自覚しててくれれば、もちょっと人前では分別持ってくれると思うど、どこでも同じだろ・・・。中に入ってバランスを取ったりカバーする俺の身になってみてよ」
 ヴァネスは、又、ため息をついた。
「そうねぇ。あなた達の仲の良さには前から感心してたけど、最近、ちょっと、その、仲良過ぎるというか何というか・・・。ファンは喜んでるみたいだけど。でも、私も前から聞こうと思ってたんだけど、実際のところはどうなの?やっぱり孝天と仔仔?それとも、阿旭と仔仔?ファンは二つに分かれてるみたいなのよね。私は旭仔派なんだけど、天仔も捨てがたいのよね~」
 実は柴姐、最近は日本の少女漫画だけでなく、BLものも読んでいて(密かにお気に入りのコミック「美しい男*」をF4で映画化できないか日々妄想している、が、絶対に無理)、F4をモデルにしたネットの同人小説も読んでいるので、脳がかなりそっちの方へインフルエンスされていた。
「柴姐、何の話?」
「え?な、何でもないわ。あー、で、どうなの?三人の仲は?」
「どうでもないよ。孝天と仔仔はデカイ小犬が二匹戯れてるみたいなもんだし、阿旭は・・・」
「阿旭は?」
 柴姐は目を輝かせて身を乗り出した。
「弟みたいに思ってるだけだろ。ただ、俺や孝天と違って、阿旭には弟がいないから扱い方の程度が分からないっていうか・・・つい猫可愛がりしてるけどね。仔仔は仔仔で実生活でも末っ子だから、可愛がられ慣れてるし。それだけだよ」
「ふ~ん(ちっ)」
「何、そのつまらなさそうな反応は?」
「いえ、別に。あははは」
 ヴァネスは怪訝そうな表情で首を傾げた。
(わけのわからない人間ばっかだな)
「でも、気をつけて。最近、どうも狙ってる人達がいるらしいから」
 柴姐は声を落して、真面目な顔で言った。
「狗仔隊か。でも、狙ってるって?」
「スクープよ。大スキャンダル。『F4、メンバー同士の禁断の恋』」

2005'07'21(Thu)  sub :: ある日のヴァネース番外編:一週間 その1*  ある日のヴァネース 番外編:一週間*

 
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